「小沢「えーと、エフェクターの話を聞いたのは、南アフリカから木暮さんに電話をした時だったのですが」
うさぎ「南アフリカって、マンデラさんの」
小沢「そう、アフリカの先っぽの国。あそこに4ヶ月くらい家を借りていたことがあって」
うさぎ「うわ。撃たれませんか、銃で」
小沢「僕らは大丈夫でしたけれど、確かに撃たれている人はいました。僕らの家の近くのタウンシップ(かつての有色人種指定居住区)だと、殺人事件が五年で千三百三十件だっけな。小さな町なのに、三日に二件の割合で殺人が」
うさぎ「うーむ、植民地支配でぼろぼろになった社会の傷が」
小沢「ほんとに。『アフリカの貧困』とか『アフリカの腐敗した政治』とか言うけれど、どうも話題にならないのは、『何が原因で、アフリカはそんなに壊れた社会になってしまったのか』ということで」
うさぎ「そうですね。本当の原因は何なのか、という。その理解を深めないと、いつまで経っても同じことの繰り返しに・・・」
小沢「で、その南アフリカと同じくらい長くいたことがある場所というと、ボリビアには合計五ヶ月半くらい? ベネズエラには3ヶ月くらい? いたことがあるのですが、どちらの国も『危険』というイメージがあるらしくて」
うさぎ「あ、渡航情報とかも、読んでるだけで怖くなるようなものが出ていますね」
小沢「そう、多くの『先進国』の政府が、『ベネズエラは危ないから行くな』とか『ボリビアは麻薬組織があるから危険です。渡航の是非を検討してください』とか、渡航自粛勧告みたいなものを出すでしょう? 国民の安全を守るため、という理由で。しかし、国民が危ない国に行かないようにしたいんだったら、何で・・・」
うさぎ「何で・・・」
小沢とうさぎ「(声をあわせて)ワールドカップを南アフリカでやるんだよっ!」
小沢「・・・というのは、生活感として、ベネズエラやボリビアは、南アフリカに比べたらむちゃくちゃ平和なのですよ。ボリビアは特に平和で、落し物しても人が走って届けに来てくれるみたいな」
うさぎ「ボリビアの人たち、あったかいですよねえ」
小沢「一方南アフリカは、すばらしい場所なのだけれど、ぼさっと信号待ちしていたら銃で撃たれるかもしれない、みたいな緊張感はいつもあって」
うさぎ「ヨハネスブルグとかですか?」
小沢「いや、結構、国のどこでも緊張感が。そんなわけで、『豊かな』国々の政府が、ベネズエラやボリビアには『危険だから行くな』と警告を出す一方で、明るい顔で代表選手団とサポーターを南アフリカに送り込む感じが、何とも・・・」」
(小沢健二オフィシャルサイト「ひふみよ」)
「社会臨床雑誌」の「企業的な社会、セラピー的な社会」(小沢健二)が載っている号で、編集後記に編集者が、じん肺で横になることができず炭鉱夫がみんな縦に座ったまま死を待って暮らしている、旅行案内には到底のっていないようなホテルに小沢健二は滞在していて、連絡に苦労した、みたいなことが書かれていました。
「プラダの靴が欲しいの」なんて歌っていた頃とは180度ひっくり返ってアメリカ資本主義の批判を「季刊子どもと昔話」で連載しているのが小沢健二でして、もう日本で音楽活動をすることはないのかなと思っていたのですが(一度だけ、ウェブなどではわからない草の根で、ヒューマニズムの映画を観てハーモニカを吹くような集いはやったらしいのですが)、13年ぶりに全国ツアー「ひふみよ」をやるそうです。
ぜひ、行きたいですね。
しかしヤフーニュースで見た後サイトにアクセスしようとしたら、アクセスが集中していてエラーになってしまうほどだったので、チケットが取れないかもしれないな。
仮にチケットが取れたとして、一人で行くか、誰かと行くか。
94年から97年を一緒に過ごした人と行きたいんですが、疎遠でして。
ちなみに、うちの事務所では、業務上必要があれば「渡航を延期してください」の海外渡航情報が出ている地域でも出張しております(旅費および1日2万1000円の日当はいただいております。)