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「カバーズ」

「暑い夏がそこまで来てる
みんなが海へくり出していく
人気のない所で泳いだら
原子力発電所が建っていた
さっぱりわかんねえ、何のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

熱い炎が先っちょまで出てる
東海地震もそこまで来てる
だけどもまだまだ増えていく
原子力発電所が建っていく
さっぱりわかんねえ、誰のため?
狭い日本のサマータイム・ブルース

寒い冬がそこまで来てる
あんたもこのごろ抜け毛が多い 
それでもテレビは言っている
「日本の原発は安全です」
さっぱりわかんねえ、根拠がねえ
これが最後のサマータイム・ブルース

あくせく稼いで税金取られ
たまのバカンス田舎へ行けば
37個も建っている
原子力発電所がまだ増える
知らねえ内に漏れていた
あきれたもんだなサマータイム・ブルース

電力は余ってる、
要らねえ、もう要らねえ

電力は余ってる、
要らねえ、欲しくない

原子力は要らねえ、
危ねえ、欲しくない

要らねえ、要らねえ、欲しくない
要らねえ、要らねえ、

電力は余っているよ
要らねえ、危ねえ、」(「サマータイム・ブルース」RCサクセション

忌野清志郎の原子力批判の歌詞をのせたカバーアルバム「カバーズ」が所属レーベルの東芝EMIから発売禁止になったというエピソード、あったあった、そういうの。
インターネットで聴けるようなので、上記をクリックしてちょっと聴いてみてください。著作権は問題ないのだろうか・・・ま、いっか、もともと歌詞を引用するのだって問題だしな。

1988年というと僕は中学3年で、公民の先生が授業のたびにいつも朝日新聞を読んでは左に僕らを誘導していた年だ。素直な僕は原子力発電所と自衛隊はあってはいけないものだと素直に思いこんで自民支持をこぼした英語教師といかに共産党を支持すべきか議論し、計算高い優等生たちは原子力発電所と自衛隊は問題のある存在だと答案に書かないと公民はいい点数がもらえないと読んで、結局みんな中間と期末ではいずれも左派的な答案を書いていた。

しかし僕が進学した大学は「官僚養成学校(当時)」。
政治学でも法学でも、「バランス」という言葉が金科玉条のごとく・・・いや、金科玉条そのものであった。そしてバランスのとりかたを講義を受け、練習していくうちに、どんなに左の人でも右を向くように育てられていった(だってそうでしょ、学生時代公安に目をつけられていた人だって、弁護士になったら現行法的に筋の通った主張しかしなくなるもの。)。

今日福島第一原発の事象がレベル7に引き上げられたけれども、中学生のときのような、「原発反対」という社会派に転じる素直さは失ってしまったようだ。
日本の原発依存率は約3割と決して高くないし、原発もたくさんある割にはしょっちゅう点検作業で止まってて実働はもっと少ないから、脱原子力ということも不可能ではないのかもしれないけれども、石炭や石油を燃やして発電するのが地球に優しいか、石油の供給は持続的に可能かというとはてなマークがつくような気がする。
だいたい、JCOの臨界事故だって濃縮ウランをバケツで混ぜていたっていう、おいおいっていうところから起きた事故だし、今回だって東電のラインはみんな文系で現場のこと分かっていなかったから対応が後手後手になったのだというから、安全対策の補強は急務だと思うのだけれども、そのためには技術としての原子力を否定するよりも、技術者を育てて技術を高めて技術経営を推し進めていくのが現実的だと思うんですよね。仮にこの先50年30キロ圏内が立ち入り禁止区域になったとしても、石油を燃やし続けるわけにはいかないのではないか・・・あ、「現実的」というのも金科玉条です。

とにかく、理系は経営トップになれないと言う現状は改まらないといけない。
菅首相には批判が多いけれども、事故直後から東日本がつぶれることもあり得るという認識を持っていたことを「否定しない」と記者会見で述べていたあたり、さすが理系だなと僕は見直しました。
特に、東大ではたしか原子力工学科は進学振り分け(注)で成績が悪くてそこにしかいけない人たちが行くような学科だったとたしか聞いた覚えがあるんだけど、それじゃまずいよな。

(注)
東京大学は入学した時点では文科・理科各Ⅰ類Ⅱ類Ⅲ類に分けられてはいるものの専門として何を専攻するかは未定のまま「教養学部(前期課程)」という学部に所属して一般教養を勉強し、その成績で行きたい専攻に行けたり、行けないから自発的に降年(2年生の途中から1年生になること。2年生を繰り返す留年とは異なる。)して平均点アップを図ったり、あきらめて興味のない専攻に進んだりと分かれて行くのです。
僕の進学した文科Ⅰ類は、規定上、勉強すれば教養学部の後期課程に進めるもののほとんど法学部にしか進めず、また法学部以外に進むことを希望する人もまれだったので、あまり勉強しませんでした。教養学部は多種多様な教官がそろっているし、なにしろ一般教養だけで部局を持っているのは日本では東大だけなので、もっと勉強しとけばよかったなと思っても後の祭りで、気づいた時にはもう僕は弁護士になっていました。もう大学に入り直すとしても専門課程からの編入学となり、前期課程は履修できない・・・
もっと早くそのことに気付いたのであろう女の子がいまして、都市伝説ですが、法学部進学後「法学部の男は馬鹿」と言って教養学部の学部長に転学部の許可をもらいに直談判に行き、「頭を冷やしてきなさい」と学部長に言われたその子は廊下の水道から水を頭にぶっかけて「頭冷やしてきました」と切り返したそうな・・・信じるか信じないかはあなた次第。ま、本人は否定していましたが、大学院から教養学部の大学院に進みましたな。
上記のRCサクセションの曲のURLはその自称「にわか社会派」女の子のブログに貼ってあったものですが、ここでおちょくっていますのでリンクは張らないことにします。

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コメント (2)

ひろみ:

都市伝説、初耳でした(笑)

原子力工学科は、余りの不人気さにシステム量子工学科に改名してますよ。我々の在学中に。

佐藤文昭:

件の女の子は、駒場の生協の本屋ですれ違ったとき、「柄谷行人の本を探している」と言い、「柄谷行人ってなあに」と聞いた僕に対し「柄谷行人を知らないの!?」とゴキブリを見つけたときのような目つきで言ってきたのだ。

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2011年04月12日 20:13に投稿されたエントリーのページです。

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