死に場所を探しに
秋田の世界遺産・白神山地のふもとの町にすんでいた伯父が亡くなった。
亡くなった、というか、行方不明だったのが遺体で発見されたのだ。
所持金もそのまま、自転車を傍らに、けもの道とも言えないような山の中を迷走して、森岳の山中で白骨化しているのを、山芋掘りに来ていた農民に発見された。
伯父はアルツハイマーだった。
音楽の好きな伯父だった。
家にはバッハとモーツアルトのCD全集と楽譜が残されていた。
音楽会にはいちばん前の中央の席を陣取り、楽譜を開きながら音楽を聴くため、指揮者にプレッシャーを与え、ときには指揮者の失敗を誘発させていたそうだ。
夕方5時に東京を出ても、秋田新幹線という名の在来線特急で秋田までは行けるが、その先がない。
秋田で一泊して、次の日伯父の自宅に向かう。
告別式やら親族の雑談やらで6時にお開きになると、もう仙台までしか帰れない。
4時半には伯父の家を出ないと24時までに東京に着けない。
一日に5本しか電車がないというのも、なかなかおつなところだ。
2日ほど休みをいただいたが、能代山本地域はインフルエンザが猛威をふるっているらしく、また、娘の学校も学級閉鎖で、1週間ほど寒気と発汗がとまらなくなってしまった。
一応、今日から復活します。