「太陽と僕の約束で 晴れた朝早く ひとりきりの僕はバスに乗り込んだ
変わりだす ほらね風景が サボテンをめざす こんな僕に そっと口笛を吹く
夏のはじめに 僕らは大好きなシャツを着て 旅に出よう
君と僕は ひょっとしたら出会う
さよならも上手く言えなくて たぶん5時過ぎの雨の中で 君も空を見上げてた
やけくそさ 僕はギター弾く 膝かかえたまま まぶた閉じて ぎゅっと押しつけてみる
少しひねくれた僕は やけにきざなブーツで 旅に出よう 君と僕はひょっとしたら出会う
いつも後からついてくる犬の名前はジョイだから 退屈なんて蹴飛ばしてホットケーキを狙う
夏が終わる頃僕も悲しみに気づくだろう
その時まで 遠い町で ずっとすごすつもり
いつも後からついてくる犬の名前はジョイだから 悲しみなんて蹴飛ばしてショットガンを構える
夏のはじめに 僕らは大好きなシャツを着て 旅に出よう 君と僕はひょっとしたら出会う
夏が終わるころ僕も悲しみに気づくだろう
怖くなんてないさ だけど きっと気づくだろう
夏が終わる頃に僕は きっと気づくだろう」
(「大好きなシャツ(1990旅行大作戦)」渡辺満里奈)
大学受験のとき気になっていた女の子が「Flipper's Guitar解散!!」なんてメモを授業中に回してきたものだから、フリッパーズギターをはじめ渋谷系の音楽には、結構耳を傾けた。
耳に心地よく、なんとなく感情移入できるのだけれど、論理的に歌詞を分析すると何が言いたいのだかまるでわからない「渋谷系」。
いまになって近代音楽に対するポストモダンの試み、とかなんとか後付けで説明したりもするのだけれど、興味深いのは、同じ時代に文学の世界で笙野頼子が「タイムスリップコンビナート」で111回芥川賞(1994年前期)を受賞していることだ。
1990年の満里奈の旅行大作戦もよくわからないが、1994年のタイムスリップコンビナートは輪をかけてよくわからない。
「何者かから電話がかかってきて、海芝浦駅に行った」
これ以上説明のしようがない一冊というのも、珍しい。
文章もきわめて前衛的で、自称「アヴァンポップ作家」と、ポストモダニストを自分からかってでているだけのことはある。
インターネット上で調べてみると「途方に暮れた一冊」と評しているブロガーもいる。
こういう本は、頭で読解するのではなくて、足を使って感じ取らないといけないだろう。
そういうわけで、近々海芝浦駅をめざして鶴見線の旅をしてみようと思います。
いつもあとからついてくる 犬の名前はこれひろだから 退屈なんて蹴飛ばして ペプシコーラを狙う
コメント (1)
その本より
渡辺まりなの歌しっとるほーが
びっくりや(☉∀☉)
投稿者: 諭吉 | 2009年10月21日 23:59
日時: 2009年10月21日 23:59